注目のブロガーさん(田部慶信さん)
独創的な文字アートで奈良を表現
「組漢字」の世界をブログで紹介
田部慶信 さん

「青龍」そう書かれた文字がそのまま、青い龍の姿に見えた。漢字アートともいわれるその「組漢字」を初めて見た時、「なんだか不思議でかっこいい」という強烈な印象が残った。ポータルサイト「ナビータなら」のブログ「漢字の世界」には、ニックネーム・難升米(なしょうまい)さんが作り続ける独創的な組漢字の世界が広がっている。
ブログ:漢字の世界
アートな奈良いじり
「ずっと奈良を自分なりに『いじりたい』と思ってきたんですよ」と、いたずらっぽく笑う。難升米さんは、本名・田部慶信さん、本職は、ポスターなどの印刷物をデザインするグラフィックデザイナーである。小学4年から東京の大学に入学するまで奈良県平群町で育ち、卒業後も東京でデザイン関係の仕事を続けていたが、遠く離れてみると、奈良に対する憧れにも似た気持ちが湧き上がってきたという。
6年前に奈良に戻り、仕事も独立、その一方で奈良のことをもっと知りたいと、2010年塾の一期生となって、バサラ祭りや燈花会などにも関わるようになった。 「奈良について自分しかできないことも発信したいが、何をすればいいかわからなかった」という田部さんだが、一年前電車に乗っていた時、「文字を重ねてデザイン的に見せると、おもしろいんじゃないか」と思いつき、帰ってパソコンに向かい「奈良」の文字を組み合わせてみた。「自分なりの奈良のいじり方」を見つけた気がした。そこから、「読める、かっこよく見える、言葉の意味を表している」ことを考えながら、次々に奈良にゆかりの地名や人名などをデザインしていった。今年7月に作りためた「組漢字」を披露するため、奈良市内で初めて開いた個展は評判をよんだ。 個展を見にきた人から勧められて立ち上げた地域サイト「ナビータなら」のブログには、奈良好きの人たちからの「組漢字」への感想が寄せられ、作品製作の刺激や励みになるという。個性的なブログネーム「難升米」は、卑弥呼の使者の名前からとった。
今夏、東向き通りの南都銀行のショーウインドウにバサラ祭りを盛り上げるディスプレイを施した。印刷した文字からは音がでないが、見たら「バン!」と響くような迫力があるものを、と心掛けた。斬新で躍動感のある「組漢字」を生かしたインパクトあるディスプレイは、「熱いバサラの踊り」を見事に表現していると、感動の声があがった。
今、田部さんは、2月末から県立図書情報館で開催予定の個展に向けて、竹取物語をテーマとした新しい「組漢字」作品づくりに取り組んでいる。「奈良をいじることができるようになって、少しずつ奈良が自分にしみこんできたように感じますね」と眼鏡の奥の優しげな目を輝かせて話す田部さんのアートな奈良いじりは続く。
プロフィール
田部慶信さん
ニックネーム : 難升米(なしょうまい)
1963年生まれ。
和光大学人文学部芸術学科卒。
スキーデザイナー、印刷会社制作室でのグラフィックデザイナー ・広告代理店等を経て、フリーへ。 平群町在住
お問い合わせ TEL.0745-45-2679
http://web.mac.com/kentoushi
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